花泉上空を通過していく長女。正確には長女が乗った飛行機。手前の黒い線は電線。

 

2016.2.27.

親バカと飛行機

 
みなさん、元気に親バカしてますか?
 
もちろん私たちも絶賛親バカ中であります。
 
さて、私たちがどのぐらい親バカかといいますと、
「2014年11月28日、娘が受験で北海道に行くために乗った飛行機が自宅上空を通過するのを待ち伏せし、玄関先からその機体の撮影に成功した」
というぐらい親バカです。
 
この説明だけではかなり意味不明だと思いますので、まずは落ち着いて、順を追って説明してみましょう。
 
1・私はそもそも飛行機雲を見るのが好きだった。(脳内BGM:ひこうき雲 荒井由美)
 
2・当店の上空をしょっちゅう飛行機が飛んでおり、その飛行機がどこに行くのか普段から興味があった。
 
3・ある日、「フライトレーダー24」というサイトを発見。飛行中の民間航空機の現在位置をリアルタイムで地図上に表示するおそるべきウェブサイトで、これを見れば、今自分が見あげている飛行機の便名とか行き先がわかることが判明。
 
4・ある日、長女が受験で北海道に飛行機で行くことになった。HD103便。仙台発の新千歳行き。
 
5・ふと思い立ち航路を調べると、高度約10万mで当店の西方約10Km付近を通過することが判明。ということは南西の方角、仰角約45度の付近を見張っていれば見られるかも、と予測。
 
6・出発当日、「フライトレーダー24」で仙台空港を監視していると、今、まさに娘の乗ったHD103便のマークが、離陸のためターミナルから滑走路へ向かって動き始め、そして離陸。進路を北へとり、地図上をゆっくり飛行機のマークが移動していく。これらすべてをリアルタイムで見ることができる。レーダーのオペレーターになった気分で、興奮一挙に高まる。(脳内BGM:ライド・オン・タイム 山下達郎) 
 
7・そのまま監視を続行。幸運にも天気は快晴。カメラを準備。接近に備える。
 
8・近づいてきたタイミングで空を見上げると、まさに目的の飛行機を発見。付近を飛んでいるのはその飛行機しかないことが、画面上でも、肉眼でも確認できているため(あたりまえだ)、まさに娘がのった機体であることを確信。まさか本当に見れるとは思わなかったので超ビックリ。
 
9・家内といっしょに大騒ぎで見る。写真も撮る。飛行機雲があまりに細いのでオートフォーカスが全く効かない。もちろん機体は小さすぎて全く見えない。手動で無限遠にピントを固定、祈る気持ちで夢中でシャッターを切る。近くに住んでるの私の両親に電話をかけ、すぐ外に出て孫が乗っている飛行機を見てみよ!と知らせる。
 
10・わあわあ騒いでいる間に飛行機は通過。飛行機、北の空に消える。呆然と見送る。この間、わりとあっという間。
 
11・すぐに写真画像をコンピューターで確認。飛行機雲の先に小さい点が見える。その先端を限界まで拡大。すると、はっきり飛行機の形が写っていてビックリ。同機の特徴である2発のエンジンと主翼の両端がぴょこんとそり上がった独特の形状まで確認でき、ますます確信を深める。カメラとレンズのおそるべき性能に驚愕。ニコンすげえ。
 
12・その後、約30分、新千歳空港に着陸するまで、モニターの上で飛行機のアイコンがゆっくり移動するのをじっと見ていた。滑走路に着陸し、飛行機がターミナルに停まるまで、ちゃんと映っているので面白かった。仕事はもちろんそっちのけだった。
 
以上。
…と、いうわけであります。
これを親バカと言わずしてなんと言いましょう。
 
もっとも、私の場合は「親バカ」以外にも「バカ」がつく呼称を複数持っております。
「釣りバカ」「熱帯魚バカ」「ようするにバカ」「いやんバカ」とか、
羅列すると「バカ」という文字がゲシュタルト崩壊するぐらい、
いろんな「バカ能力」、まさに「バカぢから」を私が保有していることは、
周囲の人間は百も承知、疑う余地もありません。
 
この日は「親バカ」以外にも複数の「バカぢから」が同時に発動してこの行動に至ったことは言うを待たないでしょう。
とにかく、非常にエキサイティングで面白い体験でした。
 
もしうちの近所にお住まいのかたで、知り合いが仙台から北海道に飛行機で行く場合、ほぼこのルートを通ると思います。フライトレーダー24を利用して、実際に飛んでいるところを見てみて、大盛り上がりしてみてはいかがでしょう。
 
ちなみに後日、帰って来た娘にこの感動のエピソードを話し、どうだった?上空から花泉は見えたか?と尋ねたところ、私は飛行機の中でずっと寝ていたから知らない、と、若干引き気味に言われてしまいました。
 
…うん、それでいい。
おまえさんの受験への緊張の気持ちも知らずに(本当に知らないわけではないのだが)勝手に大騒ぎをしているおとうさんの方が、まちがいなくおかしい。
 
でもな、娘よ、聞いてくれ。
 小学校の時、「親」という漢字の意味を解説してくれた先生がいたんだ。
 
先生はこう言うてはった。
「木の上に立って見る、と書いて『親』。遠くに旅立っていく子供を、木の上に登ってまでして、いつまでも見送っている。それが、『親』というものです」と。
 
おまえさんの場合は、木よりもずっと高いところを飛んではった。
せやから、おとうはんはな…(以下強制終了)
 
さて、さらに後日、無事合格した娘が北海道に住むために出発した日は、曇りだったため、残念ながら飛行機を見ることはできませんでした。
フライトレーダー24ではずっと見てましたけど。← バカ