1才の館主と両親

両親と1歳の頃の私。1970年撮影。母の髪型が「東洋の魔女・回転レシーブ」的である。

 

2010.2.13.

数十年後の宝物。家族写真。

 
40年前の写真がでてきた。
 
私が1歳のときの写真である。
当時若かった父と母に抱かれている。
 
13歳と10歳になる小生意気な私の娘達は、赤ん坊の頃のおとうさんと、若い頃のおじいちゃんおばあちゃんの姿を見て大盛りあがり。
 
こんなかわいい赤ちゃんが自分たちの父親だなんて信じられない様子だ。
それに、若い祖父母の古き良き時代のファッションスタイル。
娘たちにとっては、ツッコミどころ満載である。
 
娘たちと話ながら、ふと、私を抱いてこの写真に写っている両親の姿と、娘が生まれた頃の自分たちとを重ね合わせてみる。
 
子供が生まれた時のわき上がるようなよろこび。
味わって初めて身にしみる子育ての大変さ…。
 
かつて両親の歩いた道を、今は私も歩いている。
親とはいつもはけんかばかりしているが、こういう写真を見ると、なにやらあたたかいものが込み上げてくる。
 
いつかは、娘たちも親になり、同じ想いで写真を見るのだろうか。
 
そう考えた時、家族の写真って素晴らしいと、心から思った。
 
そのときは何げなく写した、ごく普通の家族写真が、数十年後には、何ものにも替えがたい宝物になっている。
 
写真を囲んで集まった、数十年後の家族の笑顔がそこにあるはずだ。
 
千葉写真館 千葉拓也